この記事では、優良な高配当株銘柄を見つける方法として、マネックス証券のツールである銘柄スカウターの10年スクリーニング機能を使った方法を紹介します。
10年スクリーニング機能は、当ブログの企業分析で見ているような長期的に見て業績が成長しているかや、財務の安全性に問題がないかをチェックしつつ、高配当株銘柄を見つけられるツールです。
今回はパソコン版の銘柄スカウターの10年スクリーニング機能の使い方を紹介します。
マネックス証券へログイン

まずはマネックス証券のトップページから、ログインIDとパスワードを入力して証券口座へログインします(赤枠部)。
銘柄スカウターツールはマネックス証券の口座を持っていないと使えないため、もし口座を持っていない方は先に口座を作る必要があります。口座を作る場合は、下記ページからオンラインで申し込むと、最短で翌日に口座を開設できて便利です。
銘柄スカウターツールを立ち上げる

証券口座にログインした後に、銘柄スカウターツールを立ち上げます。少しわかりにくいのですが、まずは右のサイドバー部分にある「取引ツール起動」をクリックします。クリックすると使用できるツールの一覧が表示されます。

ツール一覧の中からマネックス銘柄スカウターを探して、ログインボタンをクリックします(赤枠部)。すでに証券口座にログインしている状態であれば、ログインIDとパスワードの再入力は不要のはずですが、もし入力を求められたらログインIDとパスワードを入力してください。

銘柄スカウターにログインできたら、画面上部のヘッダー項目の中から「10年スクリーニング」をクリックします(赤枠部)。次のセクションでは10年スクリーニング機能の使い方を説明します。
スクリーニング条件を作成する

まずスクリーニング条件を作成するために、まずは画面上部の新規作成ボタンをクリックします(赤枠部)。上記の画像ではすでに作成済のスクリーニング条件(銘柄スカウターという名前)が表示されていますが、初めて条件を作成する場合は何も表示されていないはずです。

10年スクリーニング機能では、まずはスクリーニングの基本条件として、上場している市場、業種、決算月を選択することができます。基本条件はあまり重要ではないので、検索したい銘柄に合わせて自由に変更して構いません。
10年スクリーニングの重要な機能として、条件を追加するボタンをクリックすることで(赤枠部)、検索条件を最大10個まで追加することができます。

表示された項目一覧の中から、好みの項目を選ぶことでスクリーニング条件を追加できます。項目の種類もタブの中から選ぶことができ、四半期業績やアナリストの予想に関わる項目も選ぶことができます(赤枠部)。
次のセクションでは、おすすめのスクリーニング条件について説明します。
おすすめのスクリーニング条件
ここでは優良な高配当銘柄を上手く見つけるための、おすすめのスクリーニング条件について説明します。実際に私が保有している高配当株もこの条件設定で見つけたものが多いので、参考にしてみてください。
おすすめスクリーニング条件
- 成長率(売上高):1~3%以上(10年平均)
- 成長率(営業利益):1~3%以上(10年平均)
- 利益率(営業利益):5%以上(10年平均)
- 予想配当利回り:3%以上
- 連続増配年数:5~7期以上
- 自己資本比率:40%以上
- 流動比率:200%以上
- 配当性向:30%以上~60%以下

売上高と営業利益
売上高と営業利益の成長率については、長期的に見て拡大傾向であることが重要だと考えているため、10年間で1~3%以上の成長率を設定しています。
営業利益率は一般的な目安である5%に設定していますが、探している銘柄の業種によって目安が変わります。例えば卸売業の平均的な営業利益率は2~3%程度なので、卸売業の銘柄を探すときは少し利益率を下げる、といった調整をします。
配当利回りと連続増配年数
予想配当利回りは一般的に高配当銘柄といわれる3%を目安にしています。ただし、例えば税引き後に3%の配当利回りがほしい場合は3.75%に設定したり、株式相場が上昇局面なのか下落局面かによっても変わるので、値を変えながらスクリーニングすることが多いです。
連続増配年数は最大で9期以上まで設定できますが、優良銘柄でもコロナ禍で減配した銘柄を見逃さないようにするために、少し基準をゆるくして5~7期以上でスクリーニングしています。
自己資本比率と流動比率
自己資本比率と流動比率は、一般的に安全と言われる水準である40%以上と200%以上に設定しています。ただし、大きな設備投資のための借入金が必要な電気・ガス業や空運業、不動産購入のための資金が必要な不動産業の銘柄を探す場合は、少し基準を緩める調整をしています。
配当性向
配当性向は40%~50%程度が適正と言われることが多いですが、記念配当などで一時的に配当性向が高くなっている企業を見逃さないために、少し範囲を広くして30%以上~60%以下で検索することが多いです。
まとめ
優良な高配当株を見つけるのに役立つツールである、マネックス証券の銘柄スカウターの10年スクリーニング機能の使い方を紹介しました。おすすめのスクリーニング設定方法についても紹介しているので、ぜひ皆さんが高配当株を探すときの参考にしてみてください。